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東海大学 スポーツ教育センター・ スポーツ医科学研究所 共催
第2回フィジカルトレーニングセミナー開催レポート

「第2回フィジカルトレーニングセミナー」を開催しました

2018年3月10日に東海大学湘南キャンパスで、「第2回フィジカルトレーニングセミナー」(東海大学スポーツ教育センター、スポーツ医科学研究所共催)を開催しました。

近年、スポーツ医科学の進歩に伴いスポーツ現場においてエビデンスを踏まえたフィジカルトレーニングを志向する指導者が増える傾向がみられます。しかしながら、スポーツ現場では、エビデンスだけでは解決・判断が困難なケースがきわめて多いのが実状であり、経験に基づく知恵の蓄積が不可欠であるといえます。
そこで今回は、「フィジカルトレーニングを競技力向上に活かすための知恵」をメインテーマとして、第一線で活躍されるトレーニング指導者をお招きしました。当日は、サッカーや柔道の指導者をはじめ、パーソナルトレーナーの他、本キャンパスで活動するサークル「スポーツサポート研究会」に所属する学生ら約60名が参加しました。

開催にあたり、スポーツ医科学研究所の宮崎誠司所長があいさつに立ち、「去年から始まった本セミナーの趣旨は普段一人で活動されているトレーナーの方や、ある特定の競技に携わっている指導者の方々に対して、日頃の環境ではなかなか知り得ない情報を学ぶこととしています。そこで、今回は様々な競技現場の第一線の現場で活躍されている方を講師としてお招きし、指導場面に還元できるよう参加者の皆さんと共に考えていきたい」と語りました。

講師には、Jリーグや韓国Kリーグでフィジカルコーチを歴任された山田庸氏(びわこ成蹊スポーツ大学)、国内トップアスリートのトレーニング指導に携わる緒方博紀氏(国立スポーツ科学センター)、全日本男子柔道シニアの体力強化を担当する小野祐希氏(トレーニングベア代表)が登壇。
講師のお三方はいずれも本学の卒業生であり、学生時代は本学スポーツサポートシステムの学生サポートスタッフとして活動しました。

はじめのシンポジウムでは、各講師が専門競技や対象に合わせたトレーニングの実践例やそれに基づく経験知を紹介。トレーニングにおける原理原則や方法論が確立されていても、指導現場においてはそれだけでは解決出来ない問題が散見されます。このエビデンスだけでは解決できない問題に対して、各講師独自の切り口から経験知をご紹介いただきました。

トレーニングセンターでの実技演習では、まず緒方氏による「姿勢と腹腔内圧(IAP)の観点からトレーニングフォームを考える」を実施。日頃誰しもが実践、指導するスクワット運動を題材に挙げ、安全で適切なフォームを様々な観点から提案していただきました。
続いて、小野氏が「柔道の動作特性に対応した専門的トレーニング」をテーマに、柔道特有の相手を崩す動きに必要な体幹強化のアイディアや、トレーニング指導の際のキューイングの方法などについても紹介していただき、参加者同士の交流も積極的に行われました。参加者からは「普段の指導現場で実際に起きていることを例に挙げて、どのように工夫したらよいかが分かりとても参考になった」、「3人の講師の先生からそれぞれ違う分野の話が聞けて良かった」といった感想が聞かれました。

次回は2019年3月開催予定。


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