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日本スポーツ心理学会 報告
学会は、300名以上の参加があり、日本のスポーツ心理学に関する情報交換が行われました。98題のポスター発表がありました。たとえば、ノンバーバルコミュニケーション、あがりに関する研究、トップアスリートへの心理的サポートに関する研究報告がありました。また口頭発表では、試合でプレッシャーに打ち勝つため、練習時にどのようにプレッシャー状況を作り上げているかについての研究、プレッシャーをかけることにより把持力調節に及ぼす影響についての研究などがありました。さらに、くやしさという感情の定義づけに関しての分類研究などもあり、この他にも様々な研究発表がありました。
特別企画では、九州共立大学硬式野球部監督の仲里清先生(スポーツ学部学部長)と福岡大学サッカー部監督の乾真寛先生(スポーツ科学部教授)による「チームづくりにおける指導者の仕事とは」というテーマでシンポジウムが行われました。その内容は、選手の育成の仕方や関わり方などチームづくりを行うにあたって、大切にしている理念や教育論についての話しでした。また、会場からは、多くの質問があり、活発な意見交換が行われました。
今学会では、日本のスポーツ心理学の研究や現場における現状を学ぶことができました。今後は、これらのことをどのように現場に活かせるかを考え、実践していくことが重要になると思います。特に、東海大学で毎週開催しているメンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会などの現場と研究のキャッチボールの重要性が再認識できた学会でもあり、毎年スタッフが参加している北米開催の国際応用スポーツ心理学会との比較もでき、世界と日本の違いなども学ぶことができました。
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